タラバガニとズワイガニの違い！味や値段、カニ味噌事情について徹底比較

世の中には様々な種類の蟹がいますが、やっぱり代表的なものはタラバガニとズワイガニですよね。

かにの中でも特に人気なのがこの2種類で、お祝い事や旬の時期にはこぞってみんなが買い求めるかにです。

という方のために、ここではタラバガニとズワイガニの違いをはっきりと解説していきます！

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タラバガニの特徴

タラバガニはエビ目-ヤドカリ下目-タラバガニ科-タラバガニ属に分類されています。

名前にカニとつきますが、じつは生物学上では「ヤドカリ」の仲間！カニは横方向にしか歩けませんが、タラバガニは前にも歩くことができます。顔もよーく見るとヤドカリの特徴を備えているんです。

見た目がカニに似ているとの理由で「タラバガニ」という名がついています。タラバガニのタラは鱈がとれる場所でとれたからという理由で名付けられたそう！

タラバガニは、北海道以北の日本海やオホーツク海など、タラの漁場で多く獲れることから「タラバ（鱈場）」の名がある。
引用：おさかな瓦版-（独）水産総合研究センター

甲羅の幅はだいたい25センチぐらいですが、長い脚がついており脚を広げると1メートルを超えるほどの大きさです。脚は8本で太くてしっかりしています。甲羅や足には大きなとげがあるのもタラバガニの特徴です。

タラバガニの主な産地は、オホーツク海やベーリング海、アラスカなどです。日本で食べられているタラバガニはほぼロシア産で、まれに北海道産のタラバものもありますがとても希少です。

ズワイガニはエビ目-カニ下目-ケセンガニ科-ズワイガニ属に分類されています。

ズワイガニの「ズワイ」とは、古語の「楚（すわえ）」から来たものと言われています。これは、細長い木の枝の事を表す言葉で、ズワイガニのスラっと伸びた脚からインスピレーションを受けたものと考えられています。

名前の「ズワイ」は、楚（すわえ）
が訛ったとされていますが、「楚」とはまっ直ぐ伸びた若くて細い小枝のことです。ズワイガニの細長い足が小枝を連想させたのでしょうか？
引用：おさかな瓦版-（独）水産総合研究センター

ズワイガニはオスとメスとでは大きさが違うため、それぞれに付けられる名前が違っているのも特徴です。

オスに比べてメスはとても小さく、オスの半分くらいの大きさしかありません。味も身入りもオスの方がいいためズワイガニのメスはほとんど市場に出回ることがありません。私たちがいつも食べているズワイガニもほとんどがオスです。

ズワイガニは甲羅は小さめで、長い脚が特徴です。脚は10本でとげはなくツルっとした表面をしています。

ズワイガニはベーリング海から樺太、日本海全域、アラスカ沿岸、朝鮮半島東岸に生息しています。太平洋では、仙台湾よりも北に生息しています。

ここではタラバガニとズワイガニを項目別に徹底比較！わかりやすいように一覧表で下記の項目をまとめてみました♪

▶タラバガニとズワイガニの比較

	タラバガニ	ズワイガニ
見た目	甲羅が大きく太い脚トゲがある	甲羅は小さめで平な長い脚ツルツルとした表面
脚の本数	8本	10本
味	淡白な味わい味はあっさりしているプリっとした食感があるボリュームがあり食べごたえがある	甘味が強いカニ本来の繊細な味が楽しめる
カニ味噌	美味しくないので基本的に食べない市販のものは加工時に取り除かれている	カニ味噌を味わえる濃厚でカニの風味が凝縮された美味しいさ
おすすめの食べ方・調理方法	塩ゆで、焼きガニ、蒸しガニ	刺身、カニしゃぶ、鍋
値段	1杯約8,000円～	1杯約5,000円～